近藤史恵/ダークルーム 近藤史恵さんの「ダークルーム」を、読みました。文庫本の表紙。内容は、恋に悩み、仕事に悩み、そして人生に悩む女たち。絶望に立たされた彼女たちが取った行動とは。日常に潜む人間の狂気を描いた、8つのミステリ集。感想は、んー、実に拍子抜け。別に近藤さんじゃなくても良いように感じた。正直、つまらないと思ったので、感想らしい記憶もないです^^; PR
近藤史恵/シフォン・リボン・シフォン 近藤史恵さんの「シフォン・リボン・シフォン」を、読みました。単行本の表紙。内容は、下着が人の気持ちを変える、弾ませる、東京のファッションビルの一角でランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」を成功させた水橋かなえは、母の介護のため、活気をうしないつつある地方都市に戻ってきた。まだ30代の彼女は、通信販売で固定客を得ていたこともあって、この街でも店を開く。機能的な下着から自由でチャーミングなものまで、いろいろ勢ぞろい。さびれた商店街にできたこのちょっと気になるお店に、やがて人々は引き寄せられる。かなえと同様に介護生活をおくる32歳の佐菜子、米穀商店の女装する若い息子、旧家の時代を忘れられない年配の女性……。レースやリボン、小さい花柄をあしらった下着が、彼らの人生をほのかに弾ませる。母と娘の屈託、息子と父の反目、嫁と姑の気詰まりをなぜかほどいていく。小さな人生模様がえがかれ、摩訶不思議でほのぼのとした小説集。感想は、上の内容の所で、「ほのぼのとした小説集」って書いてあるけど、私は、コレをほのぼのとは思わなかったなぁ。アマゾンからいつも内容の紹介をコピペしてるけど、もっと、こう、・・・言いようは無かったのかな?私は初めて近藤さんの小説を読んだのが自転車ロードレースの本『サクリファイス』だったんだけど、それが、人間の感情の表現がとても繊細で好きだったんだけど、この、シフォン〜も、とても良かった。色んな悩みを持ってる。ちょっとした一言が暴力になる。下着屋さんが舞台だけど、男性も読んでみると面白いと思う。男性女性、共に感じ方は違うだろうけど、コレはその、意見の食い違いも楽しめるような本だと思いました。
小瀬木麻美/ラブオールプレー 風の生まれる場所 小瀬木麻美さんの「ラブオールプレー 風の生まれる場所」を、読みました。文庫本の表紙。内容は、中学のバドミントン全国大会でシングルスの頂点に立った遊佐賢人。進学した横浜湊高校でも、スタープレーヤーとして、バドミントン部をインターハイ団体優勝に導いた。高校卒業後、横浜湊でのパートナー・横川とともに青翔大学に進むことに決めた遊佐は、はじめて高い壁にぶつかることに…。バドミントンと向き合いながら成長する賢人の姿を描く、人気の青春バドミントン小説第二弾!感想は、前作を大分前に読んだので、前作も読みなおして今回の風の生まれる場所を読みました。前作を読んだときは、単純にアツくなる楽しい小説だなって、思ったけど、今回読みなおしてみて、試合展開とかが淡々としてる話なんだなって思った。あまり感情とか書かれていなくて、カットされる試合も多くて、あっという間にし合いも終わる。だけど、日常や練習風景とかも書いてある時もあって、前にアレがあったから強く成長したんだなっとかは、分かりづらいのかもしれない。でも、それも気にしないぐらいに、キャラクターが輝いてて、個性があって、それぞれに思っている芯みたいな物があって、シンプルにカッコいいのです。今回はスター選手って感じの遊佐さんの挫折だったり頑張りだったりと、読めて楽しかった!さっき調べたら、既に続編が二冊も発売されてるみたいだったから驚いた!!!マジかよ、読みます◎
西田征史/小野寺の弟・小野寺の姉 西田征史さんの「小野寺の弟・小野寺の姉」を、読みました。単行本の表紙。内容は、東京の片すみ、木造一軒家に二人で暮らす小野寺進と小野寺より子の姉弟。結構な歳だけど結婚できずにいる二人は、特別仲がよいわけでも、悪いわけでもないけれど、なんだか支えあって暮らしている。 ある日、そんな小野寺家の郵便受けに間違って配達された一通の手紙。 二人はその手紙を届けに行くことにするのだが―。 引っ込み思案な弟と、こだわりが強く生命力の強い姉の、さえないけれど、ささやかな幸せが香る日常を描いた物語。感想は、良かった。日常の中にも柔らかな刺があるというのか、それぞれに痛い部分は持っているんだけど、それを上手く隠して、上手く上手な安定感で暮らしていこうと頑張っている感じがして、良かった。家族だけど、見て見ぬふりも必要。姉弟だから、姉弟なのに・・・いろんな、姉弟の言い訳みたいなのがあって、楽しかった。自分の兄妹の中にもあるんだろうなって、思えるような部分が沢山あった。日常の中の小さな驚き、幸せ、悲しみとか、そう言った物がスゴく分かりやすくて、身近で素敵な小説でした^^!
近藤史恵/キアズマ 近藤史恵さんの「キアズマ」読みました。単行本の表紙。内容は、決して交わるはずのなかった、俺たち。喪失を超えるように、ただ走り続ける__。命をかける覚悟? 誰かを傷つける恐怖、そんなもの呑み込んで、ただ俺は走りたいんだ。ひたすらに、自分自身と向き合うために。助けられなかったアイツのために__。一年間限定で自転車ロードレースに挑むことになった正樹。「サクリファイス」シリーズ4作目、新たな舞台は大学自転車部! ファン待望の最新長編小説。感想は、シリーズ四作目だけど、コレはコレで、独立して読めたかな?前作の登場キャラは居るけど、チラッと名前が出てくるぐらい。主人公が大学生ってことで、プロのステージには経ってない彼らはガムシャラに自転車をしていました。出てくるのが大学生たちだから、ちょっとしたケンカも子供っぽいし、切れやすい。危ういけど、前ばかり見ている感じがフレッシュでした!