吉原清隆/不正な処理 吉原清隆さんの「不正な処理」を読み終わりました。内容は、母親と二人で団地に暮らす誠。幼い頃、不思議な存在感を持つ野良イヌを見かけ、そのイヌを探し、団地内を歩き回るのが日課になった。中学生になった誠は、いつもの巡回コースの展望台で久賀に出会った。友達のいない、パソコンの虜だった誠に、久賀はコンピュータ・ゲームの共同制作をもちかける。俺達にしか築けないものを築き、新しい物語を創ろうと始まった二人の高校生の幸福な友情の日々。やがて、ゲーム「Ill」が完成するが―。コンピュータ世代の寄る辺ない心を覗く問題作。表紙の犬がガン見してくるので借りてきたんだけど、正直私には合わなかったかも;なんか、流されるままに生きて、嫌いな物は見ないふりをして、感情とか全く感じない話でした。友人とは言い切れない関係の子とゲームを作ってるときは一般の男の子っぽい部分も見えたんだけど非常に平坦で、高揚感のないものでした。なんか、読後も気持ちよくない;;モヤモヤした気分で一杯です。でも、表紙を見て引かれた人は一度読んでみて。コレは多分、引きつけてる何かを持ってると思うので。読んでから面白いかどうかは判断してください。私の感想は本の一部ですので。 PR