荻原浩/ちょいな人々 荻原浩さんの「ちょいな人々」を読み終わりました!内容は、「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長の悲喜劇を描く表題作、奇矯な発明で世の中を混乱させるおもちゃ会社の顛末「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」、阪神ファンが結婚の挨拶に行くと、彼女の父は巨人ファンだった…「くたばれ、タイガース」など、ブームに翻弄される人々を描くユーモア短篇集。どれも面白い人間でてきてよかった。いや、面白いというか、ホント、その辺に居る普通の人なんだけど、面白い◎カジュアルフライデーだからファッションもよくわからずにクールビズの服を買いに行く四十代男性。いつもならスーツでいいのに、普段着って何?年取ってからこだわってないよ!?って人、普通でしょそれから、お隣さんとのお庭戦争(笑)。隣の爺さん家のイチジクの木が家に入ってきて日差しがあたらない。だから、切ってみた。隣の家の子供が遊んだ野球ボールで大事な菊の花が倒れてた。あるある。お隣さん問題!おもちゃ会社のもよかったね、クスッとしちゃって。犬猫の言葉がわかるスーツ。かわいいかわいいって大事に面倒見ていた犬猫の本当の声って!?事実を突きつけられるとショックだよね。「にゃ〜」や「わん!」ってどう言う意味なの〜?知りたいけど知りたくない。その後の音声によるメール作成。これまた輝いてた!日本語って面白いなーって思えるよ、きっと!声でバレちゃう、隠したいのに隠せない本当の気持ち。最後の「くたばれ、タイガース」はタイトルからしてパンチ聞いてるわ〜っと(笑)。人間の会話のテンポがよかったね。「娘さんを下さい!」って結婚の報告なのに彼氏は大のタイガースファン。対する父親は巨人ファン。小さな所でぶつかり合いと、探り合い。どれも普通の人。普通だけど物語になってる。でも、個人的に荻原浩さんは長編だなって思った。今回初めて短編読んだので、そう思いました。他にも短編あるかしら?読んだらかわってくるかも! PR