重松清/ナイフ 重松清さんの「ナイフ」を読み終わりました。内容は、「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。( ↓読書の感想と言いつつも全く感想はなしてません。↓ )この本、実は昔一度だけ読んだ事があるんです。むしろ、重松清さんを知ったきっかけの本でもあるんですが、高校生の時に一度読んだんです。一度しか読んだ事ないのに重松清さんと言えば、私の中ではこの「ナイフ」なんです。ずっと、池にワニのすんでる話って強い印象の残った話と、なんかスゴく感動して良かった!ってボンヤリした事しか覚えてなかったのに今回改めて読んでみて驚きました。イジメの話とか学校の話なんだけど、結構深刻だったりするのに当時学生だった私はどんな気持ちだったんだろう。でも、ホント感動して記憶力のないくせに「ナイフ」を読んだって事はちゃんと記憶に収まってるんだよね。無視や暴力だけでなくタバコをダーツにして的当てごっこ、公開オナニーなど。ストレスで吐いちゃったり、コンパスでさされたり。キツい、かなりエグイと思う(世の中にはもっと酷いイジメもあるだろうけど)。ぼんやりとしか覚えてないと思ってたのに、読んでくと思い出すのか覚えてるのか、前よりも内容が掴めた気がします。それとも私が少しだけ成長して、ホントちょっとだけ視野が広がったのかな。感受性も豊かになったのかな。わかんないけど、今回も感動しました。涙腺キツキツの自分ですが、泣けました・・・・><!や、でも、重松清さんの本は比較的ホロッときてる率高いんですがね!なんだろ、私にわかりやすいのかな、ハマるのかな。キャッチボール日和とエビスさんなんてティッシュ手に読みました。ま、部分的にですがね。急に来るんです。セリフだったり、行動だったりで感動と苦しさがギューッと来ちゃって。自分の感じるを刺激されると泣いちゃうよね。たぶん私の泣いちゃう基準が狭いだけで、血も涙もないヤツではないですよっと。そこん所よろしくお願いしますwなんか、タラタラ他事話してしまってますね(苦笑)。今回読み返して、前以上に学生さんには是非是非、重松清さんを読んで欲しいなって気持ちです。ごり押しでも良いから読んでもらいたい。私的に学生さんにぜひとも読んで欲しい作家さんは、重松清さんと田口ランディさんかな。ホント、二人とも名の知れた方ですが、本好きな人は読むかもしれないけど、本をあまり読まない人にも読んでもらいたい。学生さんにって言ってるけど、大人にももっと読んでもらいたい。「ナイフ」で言えば、イジメ問題って時代で色んな形に変化してるだろうけどさ、根本とかって変わってないと思うの。学校でちょっと退屈だし、日頃の鬱憤を何処かにぶつけたいとかあの子よりも私は少しでも劣っていないや、私は注目を集めてるだとか。誰よりも特化した物を感じたい、評価されたい。結局は優劣つけたい生き物なんだと思う。私も気づいてない所でも優劣で物事を考えちゃう狭い心ある。それだけではないとは思うけど、色々な要因の根本は結局は今も昔も変わらないと思う。大人社会にも虐めあるじゃん。ホント同じ。他人に告げ口したくない、外では私虐められてませんから!って虚勢をはる。虐められてるのを親に言えないんじゃない、子供のプライドも大人のプライドも同じ。成長出来ないんだよ。学んで経験して成長した気になるけど、性格って簡単に変わらないし、癖も変わらない。でも、それを周りにあわせて型にはみ出ないようにしてる。ホント同じ。私だってイジメに遭ってたら恥ずかしいし言えないよ。なんか、同情されたりするの辛いし、恥ずかしい。標的になってしまった原因やキッカケを秘めてるんだって思うと自分が欠陥品みたいに感じちゃうんじゃないかな。私だけかな。なんか、喋り過ぎちゃったし全然作品に対する感想じゃないね、暑苦しいね!wあんま本を読み返す私じゃないけど、またいつか、この本は読み返したいと思う。その時は何を感じ、どのシーンで泣けるんだろう。同じ場所かもしれないし変わるかもしれない、泣く場面が増えるかもしれない。次読むときの私はこの本をどう感じるのか楽しみにしながら今日の感想(?)は終わりにします^^! PR