石持浅海/人柱はミイラと出会う 石持浅海さんの「人柱はミイラと出会う」を読みました!単行本の表紙文庫の表紙内容は、留学生リリー・メイスは、日本で不思議な風習を目にした。建築物を造る際、安全を祈念して人間を生きたまま閉じ込めるというのだ。彼ら「人柱」は、工事が終わるまで中でじっと過ごし、終われば出てきてまた別の場所にこもる。ところが、工事が終わって中に入ってみると、そこにはミイラが横たわっていた。黒衣、お歯黒、参勤交代―。パラレルワールドの日本で展開する、奇っ怪な風習と事件の真相とは。石持さんの話って、実際ではない事を本当にあるように信じ込んじゃうような書き方するよねー。人柱、お歯黒、黒子、参勤交代、厄年なので働くの禁止、ミョウガは物忘れの薬、警察鷹・・・。今の時代お歯黒なんて、ないない!でも、本読むと自分が気づいてないだけで周りの人がやってても可笑しくないような気になってくる(笑)。一応、事件が起きて推理して解決って流れなんだけど、パパッと解決するので、自分で考える前に「へぇー、そうだったのか!」ってなる。短編でサクサク読めちゃう。日本て変な国だなって思うわ。落ちは文化の違いを逆にとらえる(?)のでちょっと笑えました。事件をサクサク解決する一人の男もまた文化の違いに戸惑うのです^^!長編で信じ込んじゃうような設定の話を読むなら、私が今まで読んだ石持さん作品(まだ日が浅い;;)では、この国。がおすすめです◎ PR