西加奈子/さくら 西加奈子さんの「さくら」読み終わりました!文庫の表紙内容は、ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていた―。二十六万部突破のロングセラー、待望の文庫化。西加奈子さん初めて読みました。名前は色んな所で聞くし、本の表紙なんて本屋さんでいくらでも見てるのに(きいろいゾウ、なんてよく見る)、26万部も売れてるんですね・・・・!今回、3/3の伊坂幸太郎さん好きの本の交換会で紹介されてて、読んでみたくって交換してもらった作品なんです。何もかも完璧だった兄を中心としていた世界、それが崩壊し、ちょっとしたキッカケで再構築していくような。ステキだった?っと聞かれたら表現出来ない気持ちで一杯です。一言だけ言えるのは、「私が十代の時に読んでいたら絶対に嫌いな部類の本です」それが読めるようになったってのを気づけた良いきっかけの本かな。保健体育的な事が書いてある部分があって、そーゆーの遠ざけてきてるんだよね。でも、悔しい事に泣けました〜(苦笑)もうね、細かく言ってしまいそう。この本、全てにおいて説明したいけど、それはやめとく。読み手によって感じ方違うんじゃないかなっと勝手な推測で。最後に私が泣けた所は(ネタバレ含む)薫さんのカムの所と、ケガした兄の散歩での視線、妹の隠し事を告白する所、車に家族全員のってるところ・・・おいおい、多いな〜!今は言葉にできない感想で一杯だけど、また忘れた頃に読んでみようと思える作品です。 PR