香月日輪/妖怪アパートの幽雅な日常8 香月日輪さんの「妖怪アパートの幽雅な日常8 」を読んだよ!内容は、遠回りでもいいから、大学に行きたい―就職組から進学組へ鞍替えした高校三年の夕士は、夏期講習に泣く日々。長い休みの最後、ひょんなことから千晶先生らとアンティーク・ジュエリー展に行くと、会場で思わぬ事件に巻き込まれた。絶体絶命のピンチが訪れたとき、夕士は「あの力」を使うことができるのか!?これ、シリーズ物だから、感想って感じでもないけど、前回の七巻を読んだ時ぐらいから、疑問なんだけど。児童向けの小説なんだけどさ、「こう言うのは行けませんよ」ってのが露骨に書いてあるなーって思う部分も出てきた。話の中に、自分の固定観念を押し付けてしまう先生と、それに集まる生徒達がいるんだけど、固定観念を持ってる先生は、たとえば、親が居ない子供が居たら、その子供は「無条件で可哀想で愛に飢えてる子」って目線でしか見ない。子供が親のことを受け入れて、前向きに進もうと思っていても。そんな先生の所に集まる生徒達は、自分が可哀想で自分を見てくれる先生が好きで、寂しい人同士で集まって、傷を舐めあうように居る子達なんだけど、それが、間違ってるとは思い切れないんだよね。子供の時に、自分に自信が持てなくて、悲観的になったりする。誰かに縋りたい、寄り添って欲しいって思う気持ちは、あると思うの。無いって言う人の方が少ないように思うんだよね。自分が駄目だって思う気持ちばかりでマイナスに捕われ続けるのは駄目かもしれないけど、自信がないから集まって傷を舐めあう子達を駄目だと言い切ってしまう話が、なんかなぁーっておもったりもした。マイナスな気持ちがわかるから、プラスもわかるし、マイナスのイメージがあるから、他人のマイナスも感じれたりすると思うんだ。だから、すこし、この作品は、あけすけに、駄目!って決めつけすぎる部分もあるんじゃないかと・・・。でも、そう思うのが、単純にこの本を楽しめなくなった、ひん曲がった自分の主観なんだろうなって。年齢によって、読みたいもの、自分に合う本って変わると思うけど、この本を読むと強く意識しちゃった。でも、またシリーズでたら読むんだろうなぁ。 PR