川村元気/世界から猫が消えたなら 川村元気さんの「世界から猫が消えたなら」を読み終わりました!単行本(ソフトカバー)の表紙。 内容は、僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。この内容説明、間違ってないけど、私的に不適切に感じるわぁ。なんつーか、自分が明日死ぬとして、寿命を一日延ばすために、一日と引き換えに何か1つの事/物の存在を無くすって、約束を悪魔とする。長く行きたければ、より多くの物を差し出すって感じ。私としては、泣ける小説ではあったけど、皆が思い感じるような事をサラッと書いているように思った。全部が奥行きが無い感じ。見える部分でしか話が綴られてない。そのとき、主人公がどう思ったかをそのまま文章にして、読み手の感じ方や想像は全く無しで読める。泣ける所は誰でも泣けるであろうポイントがあるように感じた。沢山売れていると宣伝しているけど、これは、嘘のように感じる。若い人は読むのかなって思った。あと、私が学生時代に流行った、携帯小説みたいな、ノリが拭いきれなかった。当時、携帯小説って、気軽で、十代の作家さんが沢山出てた。私は、学生の時に同じぐらいの年代の人が「本」って形になるように書いた本がどんな話なのか興味があった。自分に出来ないけど、彼ら、彼女達には何か作品を作り上げて本って形になって世に出てきた。それが同じ歳の子だったり、年下だったり。でも近かったから。色々と読んだ。若い作家です!って売り出してる奴は割と読んだけど、全体的に薄っぺらなのが多かった。人間関係の描写とかが経験不足のよるものなんだろうけどショボイと言うか・・・。恋愛の話を書いていてもあまりリアルでなかったり。空想の世界でも、本を読んでる間は、「もしかしたら本当に“ソウ”なのかもしれない」って思えるような物が、良い本だと思う。その雰囲気が出てた。この話、確か、ラインで連載してた小説って聞きましたが、新たな携帯小説の幕開けなのかな?? PR