小路幸也/ピースメーカー 小路幸也さんの「ピースメーカー」を読みました!文庫の表紙 内容は、校内で対立する運動部と文化部の架け橋となり、平和をもたらす「ピースメーカー」。その実態は、放送部の凸凹コンビ。二人は知恵と愛嬌と放送部ならではの方法で、学校内の事件を解決していく。温かでちょっとノスタルジックな青春エンターテインメント。小路さんの本、短編をアンソロで読んだりはしてましたが、「東京バンドワゴン」以来の読書でした。実は、バンドワゴンがあまり好きな感じではなかったので、避けていた部分があったんだけど、今回の「ピースメーカー」は青春系で、学校内の小さいながらも大きい事件(学内の事件って、周りから見ると小さいけど、当事者から見たら大きいよね)を解決して行く放送部の奮闘が良かったです。どちらかと言うと、ポプラ文庫は学生向けの本で、本の中に出てくるぐらいの中学生を対象としてる読み物なので、わりと突っ込んだ要素は無く、サラッとしてるのも良かったのかも。私は、学生が青春してる読み物好きなので好感が持てるってのもあるし。運動部ではなく、放送部って、チョイスも面白そうに感じたんだよね。出来ない子が運動を頑張るとかも、テンプレで好きなんだけど、放送部って文化部だからどんな風に熱くなるんだろう?が、分かりやすく出てた。あと、主人公の子たちが真っ直ぐでいい子たちばかりでした^^!一部、前任の放送部を引っ張っていたのが主人公の男の子の姉(何でも出来る、誰からも好かれる、勉強も、運動も出来るオールマイティーな姉)だったんだけど、男の子が節々に、姉になら簡単に出来るけど、僕は地味な事しか出来ないから・・・っと、言うような態度は分からなくもないけど、少し、卑屈な雰囲気をふんわりと纏わせるので、作品にちょっとカゲを落としたように感じたなぁ。連続短編なんだけど、大半の話に姉と弟を比べる部分が出てきて切なかったです^^;でもでも、ソコをさっ引いても、小路さんの本を新たに読もうかなっと思える、良い本でした! PR