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薬丸 岳/悪党

薬丸 岳さんの「悪党」読み終わりました。

単行本の表紙。


文庫本の表紙。


内容は、
自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。
決して繁盛しているとはいえない事務所に、ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。
自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。
この仕事に後ろ向きだった佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。実は、佐伯自身も、かつて身内を殺された犯罪被害者遺族なのだった…。
『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞を受賞した著者が、犯罪者と犯罪被害者遺族の心の葛藤を正面から切り込んで描いた、衝撃と感動の傑作社会派ミステリ。

あまり良い評価じゃないので、読む予定の方は、スルーしてください。
個人の意見ですので、他の方が読んだら、楽しめる場合もあるだろうし^^;

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正直、表現が薄っぺらくて、「えっ、薬丸さんの作品なの!?」と、なる小説でした^^;
主人公の佐伯は15歳の時にに三つ年上の姉をレイプで殺されてて、探偵の仕事で色んな犯罪を犯した人間を探ったりしてる。
自分の中の強い憎しみ(姉が殺された)を抱えながら、依頼された仕事で元犯罪者(大抵が一度服役して罪を償ったとされて、社会復帰している)たちと、向き合って行く。
自分だったら、どうやって、身内等を殺した犯人を許せるのか・・・?っと、向き合って、「悪(罪を犯した人間)を許せるのか」と、大きなテーマ。
なのに、心理描写が薄い。
「彼は傷ついた。」だけではなく、もっと細かく。微妙なあやふやな部分、葛藤とかを言葉にして欲しかった。
連続短編ってことなのかな。核となる話がそれぞれ微妙に進んで行くんだけど、ドキドキもワクワクもなかった。
ただボンヤリと過ごしてる休日みたいに、生温い内容でした・・・。

これは、薬丸岳って名前に期待し過ぎたせいではなく、
単純に、ダラダラっと、読書しただけだったなぁ。心に残らないし響きませんでした><;
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