加納朋子/モノレールねこ 加納朋子さんの「モノレールねこ」を、読みました。単行本の表紙。文庫本の表紙。 内容は、小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが…。表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、夫婦、親子、職場の同僚など、日常にさりげなく現われる、大切な人との絆を描いた8編。感想は、どれも良かった。短編で、どれもが楽しめるってのが^^!一つ目の「モノレールねこ」で、クスリッとして、読みやすさにドンドンページが進む。「シンデレラのお城」は、奇妙な共同生活。旦那さんと死んだはずの彼女、そして、妻という枠に入ったけど妻じゃない女性の生活。「セイムタイムネクストイヤー」は、ありそうな話、お馴染みって感じだけど、書き手の人の優しい感じが伝わってくる。毎年、死んだ娘の誕生日にホテルに泊まりにいくと死んだ娘がちゃんと年を重ねて現れる。あとね、あれよ!「バルタン最期の日」!!!これはもうね、ザリガニが主役ってところで、やられた。なかなかに男前な性格のザリガニ:バルタンと、バルタンを飼ってる家族たちの話ね。お母さんの性格にもグッと来たなぁ〜!!最後はしんみり良い話に収まって、「バルタンありがとよ」と本にお礼を言ったら、「いいってもんよ〜」て、声が聞こえてきた気がする位に良い本でした(笑)。加納さん、初めて読んだけど、読みやすかったなぁ。あと、文庫本読んだんだけど、話の間のタイトル絵が素敵でした◎ PR