瀬尾まいこ/卵の緒 瀬尾まいこさんの「卵の緒」を読みました。単行本の表紙。文庫本の表紙。 内容は、僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。感想は、私は脇役の島津君が好きです。7’s bloodに出てくる七子ちゃんが、「ホモなの?」と唐突に訊いたときも、別段驚きもせず、少し笑って、「どちらも好きだよ。女か男かに決めてしまうと、人を好きになれる可能性が半分になってしまうから」と言った。って、部分が好き。そのあと、七子ちゃんが島津君と言葉を交わすことがとても好きになったって所も好き。どちらの話も、あまりにも真っ白で、私は読後、「良い話だった!」のすぐ後に、「・・・えっ!?」と、困惑しました。色んな歪んだり、ドンデン返しだったりの話を読んで、最後がどうなるかのワクワクする本を読み過ぎたせいかな(苦笑)。良い・・・良いのか!?と、しばし、ぐるぐるして、いや、良いじゃない!!っと、落ち着きました。気持ちがいいぐらい真っ直ぐで白いです。柔らかな愛の話でした^^!この本は、お見合いブックスって、表紙が隠された状態で売っていたのを手に取りました。かなり、間を空けてしまいましたが、やっと読めました。 この本を選んだ理由は、主人公の性別と家庭環境が書いてある所に、「9歳の男の子」「母さんと二人暮らし」に興味を持って、それから、あらすじではなく、本の部分を抜粋して書かれてるんだけど、誤字ってるの。私はいつもブログで誤字脱字のオンパレードでスゴく親近感で、つい手に取ってしまった。 本って、変な出会い方もあるよね^^! PR