近藤史恵/シフォン・リボン・シフォン 近藤史恵さんの「シフォン・リボン・シフォン」を、読みました。単行本の表紙。内容は、下着が人の気持ちを変える、弾ませる、東京のファッションビルの一角でランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」を成功させた水橋かなえは、母の介護のため、活気をうしないつつある地方都市に戻ってきた。まだ30代の彼女は、通信販売で固定客を得ていたこともあって、この街でも店を開く。機能的な下着から自由でチャーミングなものまで、いろいろ勢ぞろい。さびれた商店街にできたこのちょっと気になるお店に、やがて人々は引き寄せられる。かなえと同様に介護生活をおくる32歳の佐菜子、米穀商店の女装する若い息子、旧家の時代を忘れられない年配の女性……。レースやリボン、小さい花柄をあしらった下着が、彼らの人生をほのかに弾ませる。母と娘の屈託、息子と父の反目、嫁と姑の気詰まりをなぜかほどいていく。小さな人生模様がえがかれ、摩訶不思議でほのぼのとした小説集。感想は、上の内容の所で、「ほのぼのとした小説集」って書いてあるけど、私は、コレをほのぼのとは思わなかったなぁ。アマゾンからいつも内容の紹介をコピペしてるけど、もっと、こう、・・・言いようは無かったのかな?私は初めて近藤さんの小説を読んだのが自転車ロードレースの本『サクリファイス』だったんだけど、それが、人間の感情の表現がとても繊細で好きだったんだけど、この、シフォン〜も、とても良かった。色んな悩みを持ってる。ちょっとした一言が暴力になる。下着屋さんが舞台だけど、男性も読んでみると面白いと思う。男性女性、共に感じ方は違うだろうけど、コレはその、意見の食い違いも楽しめるような本だと思いました。 PR