平安寿子/ もっと、わたしを 平安寿子さんの「もっと、わたしを」を読みましたこれ、後味も悪くなくとても面白かったです!5つの短編(出てくる人物が少しずつつながった)での、リレー小説でどれも、あまり報われてないのですが前向きに進んでいく姿勢が見えて良かったです最後の解説で奥田英朗さんも書いてますが、「女流作家っぽくない」です。イイ意味で!1つ目の「いけないあなた」は、優柔不断であまりモテるような男でない真佐彦くんが二股をかけ、片方の女性にトイレに監禁されたあげく、もう一方の女性も乗り込んできます(笑)あ、これは、あまり前向きじゃないかも←…2つ目の「ノー・プロブレム」は顔はよいけど中身最悪の吉村くんと、あんまり美形でなくお節介だけどなんでもこなしてゆく富貴さんのダラッとした話私はこの話が一番好きでした、富貴さんは立ち回りがうまく人当たりも悪くない吉村くんは顔がイイってだけで不器用な子。私は友達にはなりたくないけど吉村君みたいな子好きです(爆)吉村君の上司役で真佐彦さんが出てきます、ちなみに、壁紙を提案する会社(?)に勤めてます3つ目の「なりゆきくん」は、壁紙施工業者の見習い正太くんと、そこの社長の娘のしのぶさんの話しのぶさんはたまに正太くんにご飯をおごってくれて、家に送ってくとキスをされる正太は女性にキスされたことがないから「彼女も俺のことが好きなのかな?」って煮え切らない思いを勝手に沸騰させちゃいます1つ目の話に少し出てくるシロウ君(ミュージシャン希望)、2つ目に出てくる吉村君の友達、3つ目以降出てくる絵真さんが出てきます4つ目の「愛はちょっとだけ」は、派遣で歯医者の受付嬢をする絵真さんの話昔の恋が原因で本気の恋が出来ない絵真さんの前に昔の関係が切れたと思っていた友達と再会2つ目の話の富貴さん企画の合コンで(笑)5つ目の「涙を飾って」は、他の話に比べると周りとの関係が薄い話でしたチラッと絵真さんが出てくるぐらいバツイチ子持ちの30歳過ぎの行田さんが自分の子供と将来のために結婚したい話次期社長の一臣さんを狙い頑張ってますなんか、女性って強いなって感じます。自分の利益にまっすぐで現実的な気がします行田さんの元旦那はサイテーでした(爆)読み終わってみると小さくホッとする本でした久々にみんなにも読んで欲しい感じ手にとってもらえたら嬉しいです PR