伊坂幸太郎/あるキング 伊坂幸太郎さんの「あるキング」を読み終わりました。(ネタバレしてます。日記は下にあります。)内容は、『弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親の元に生まれた山田王求(おうく)。“王が求め、王に求められる”ようにと名付けられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能がちび抜けていると知った両親は、さらに異常とも言える情熱を彼に注ぐ。すべては「王」になるために——―。』作者のコメントによれば「いつもの僕の小説とも雰囲気の異なる物になりました。」っと有りますが、根元はやはり伊坂さん。私は「オーデュボンの祈り」や「魔王」「モダンタイムス」あたりと似ていると感じました。日常と、過剰なまでの野球に対する思い(両親の)と、淡々とした凶器そんな要素が有りました。いいなっと思った所は、野球の大会に出れるのは王求が居たからじゃなくて乃木洋が居たから大会を目指し頑張れたと部のメンバ(ピッチャー)が言う所。それと、倒れたのに「あなた、そんなに野球が上手なの?天才なの?」と疑問を投げかけた奥さんに怒る津田哲二。あと、服部勘太郎の言葉「ヒーローが危険に陥ると、お姉さんが『さあみんな、がんばれーって応援するよ』とか言ってだな、みんなで大声出すだろ。頑張れー、って。そういうもんだよ。天才とかヒーローとかはいつだって、無責任な、がんばれ、って声に応えるんだ。」って所。ここ最高だと思った。無責任な頑張れって所。ズルい奴だなーって思った。作者も服部も、なんか自分もよく頑張れとか頑張るとか言うから自分も含めて。他人に任せる言葉ってホントズルいよね。期待させて。そのくせガッカリして見捨てるのが早かったりするんだよねぇー。この台詞がとにかく良かった。伊坂さんの作品で私は毎回、残る言葉が有ります。無意識にそのページ数を覚え、何度も同じ所をなぞってしまいます。そうそ、ファンの欲目抜きにしても「あるキング」は面白い作品だったと思います。でも、初めての人には「チルドレン」とかを読んでほしいなって思う私。完全に好みの問題(笑)たのしかったー。王求は結局、野球に縛られるよな人生楽しかったのかな・・・?また、何度か読むのでそこで答えが見つかれば良いな。*****(こっから日記です。)今は中村文則さんの「銃」を読んでいます。今日の雨ひどかったです。ずざーって降りまくりで。。。明日も天気悪いんだろうか?そんな中、健康診断してきました。結果が怖い。職場の方とメタボ怖いって話題で持ち切りだったのに本日、誰が持ってきたのかお菓子が出された。え?もちろんおいしく頂きました(爆)やばー。そうそ、カテゴリーに「読書」を増やしました。自分がどんな本を読んだか振り返りたいのと、読書関係で検索に引っかかったときに誰か見てくれるかなーってちょっとの期待を込めて。でも、しょうもない感想しか書いてない・・・。文章力ってそのうち身に付くんかな?思ってる事を伝えるのは大変だなぁ。 PR