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湊かなえ/告白

湊かなえさんの「告白」を読みました。
2010年には2009年本屋さん大賞受賞っと言う事で松たか子主演で映画化されるそうですね。
私としては、あまり良い評価をしていないのでファンの方などはスルーしていただければ。

話はすべて語り口調で、学校で起こった事件に関係する5人の視点でたどって行く物でした。
すべて語り口調で進行して行く話は多分はじめて読んだと思います。
はじめは新鮮で読みやすく、ページが進む。本が自分に話しているような気分になりました。
特に一つ目の被害者の母である中学担任教師のクラス全体での復讐劇。
これはすごかった、終業式にとつとつと語られた事件の真実、事故ではなく殺人。
犯人はこのクラスの中の二人。
2つ目は、学校を去った先生に当ててクラスの子(委員長)が書いた手紙。
先生が学校を去り、犯人二人に対するクラスの対応。子供一人一人が抱える闇。
3つ目は、不登校になった犯人の一人の子の母親が綴った日記。
子供の不安定な行動、急な暴力性や自分の理想とする家族像。
私は大賞に選ばれたのは、この3つの話が本のテーマが現代の環境に近く共鳴する部分を多く含んだ話だったからなんじゃないかなーっと。
4つ目は、母親を刺殺してしまった不登校の子は刑務所の壁に幻覚を映してみていた。
現実味が無く、自分の事なのに受け入れれず、目をそらしたいのに。
5つ目は、もう一人の犯人(主犯)の話、昔離れてしまった母親への手紙。
再度犯行を企てようとしていて、
6つ目は、5つ目の話と続く形で元担任(被害者の母)から主犯への電話。
最後の復讐。
前半は楽しかった、後半はグダグダしちゃったかなーって。
でも、語り口調で書いてて、脱線しても芯にそっていて理解しやすかったです。
読みやすかったし。ちょっと泣けます。
一度は読んでも良いかなって感じ。あんまり本を読まない人にはサラサラ読めるかも。
本好きの人にはオススメ出来ないです、読むなら3つ目までで良いかな。
その場合、犯人の気持ちは全くわからないままだけど←
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