中村文則/銃 中村文則さんの「銃」を読み終わりました。中村さんの本は最近ハードカバーで出た「掏摸(すり)」って本が読んでみたいなって思ったけど、やっぱ、知らない作者さんの本をいきなりハードで買う勇気がなかったので文庫本で出ていたデビュー作を先に読んでみました。結果的を先に言うと、他の本も読んでみよう!って思いました。本の感想。この本は、主人公が無意識と言うか、世間に全く無関心で人間味が無くて怖い話でした。たいてい、どの本を読んでも人物は何か自分の信念が有り(理由)、それに向かうために行動する。思う事、考える事で動くのに主人公は銃を拾った事で銃を中心に。銃に突き動かされるように生活しています。感情も無く毎日が過ぎて行く。満たされるのは銃を磨いたり眺めている時だけ。あまり容姿に付いての話は無かったのですが、読んでる感じでは主人公の子は持てない訳も無く、付き合いもある。とにかく、怖い人でした。人って言っていいの?って思っちゃうくらい。それが普通なの?一般的?っと逆に考えちゃうぐらい最後まで感情が見えません。最後は言い終わり方でないです。後味は超悪いです。読み始めたぐらいの時は、感情移入出来なくて無理無理読んだけど、最後の方はそんな事無かった。感想を書くべく作者のHPを見たのですが、ハードで銃を買うと1400円。文庫は380円。ハードは2003年発行なので見つからないかも、文庫も2006年発行なので古本屋とかも置いてあるかもね! PR