NOVA5

河出文庫の「VOVA5」読みました。
アンソロって言えば良いのかな。

表紙はこれ。


収録作品（全8作）
●上田早夕里『ナイト・ブルーの記録』
　海洋無人探査機の元オペレータは死を目前にして、ある体験を語り伝えようとした
●図子慧『愛は、こぼれるｑの音色』
　かすかに歌声が流れる闇のなか、半裸の男女が舞い、溶けゆく
●須賀しのぶ『凍て蝶』
　時を超えて立ち現れた北壁。それは探し求めた禁断の門
●石持浅海『三階に止まる』
　単なる機械の故障という以上の何かが、あのエレベーターには、ある
●友成純一『アサムラール　バリに死す』
　ヘンタイ作家・友成純一は、異国の地に果てた。一編の草稿を遺して……
●宮内悠介『スペース金融道』
　惑星"二番街"の新星金融支社を震撼させた、アンドロイドの怪事件
●東浩紀『火星のプリンセス 続』
　あなたワ、娘と火星、どちらかを選ばなくてワいけない
●伊坂幸太郎『密使』
　颯爽としたヒーローはどこにもいない。哀しい現実だ……超絶技巧の時間SF、誕生

今回、石持浅海さんと伊坂幸太郎さん目当てに読ませてもらったけど、
図子慧さん、宮内裕介さん、はとても良い出会いだった！
お二方とも全く文章の種類は違いますが、面白かったです＾＾！
図子慧さんのは最後に「主人公がある女性をホント好きだったんだな」ってじんわり来たし。
宮内裕介さんのは、先輩後輩の掛け合いが面白い。テンポが良くてスイスイっと読めました。
石持浅海さんのは、怖かった。とにかく怖い；；前に読んだ「この国」を何となく思い出した。あとを引く怖さ＾＾；
伊坂幸太郎さんのは、やっぱ伊坂さんだなって安心する終わりでした。もう少し長い奴も読みたくなる！
この話に出てくる主人公は握手をした相手から6秒の時間を盗むんだけど、時間盗む方法が握手ってのがまた良いね。自分も誰かと握手したら時間盗めそうな気がする（笑）
なんか、特別なやり方じゃないのが良いよね

他は申し訳ないけど割愛。
全部楽しく読みました！
あ、嘘です。正直言うと、東浩紀『火星のプリンセス 続』だけ読んでません。
冒頭から全く頭に内容が入ってこなかったので、好きな文章じゃないのか、それともタイミングじゃないのか・・・・。
ホント、すみません；
また挑戦してみます。