辻村深月/凍りのくじら 辻村深月さんの「凍りのくじら」を読みました!文庫の表紙。内容は、藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。 辻村さんの本は初めて読んだんだけど、良かったです!「良かった」って安易な言葉でしか表現できない感じも勿体ないぐらいです;もっと言葉知ってればいいんだけど…;;この本読んでて子供(小学~大学、社会に出てない子たち)の気持ちを書いてるのがすごくうまいなって。本中に主人公の理帆子ちゃんの小学生の時の話が出てくるんだけど、夏休みに本を五冊借りて良いっていうので、彼女は読書好きの子で夏休み中にシャーロックホームズを読んでしまいたいと思ってた。そこで、先生が「悪い本の借り方を説明します」っと、一番前の席に座ってる彼女の本をお取り上げて「全部同じものを借りたりは、悪い借り方です」と紹介した。あの時の彼女の気持ちの書き方は、本当にうまかった。読んでて自分が体験したみたいに私も心がすごい痛んだもん。あと、後半部分がすごく泣けた。ドラえもんが大好きってわけでもないけど、作中にドラえもんのアイテムが出てくるの。それが出るたびに、そのアイテム知ってる!ってなる。昔はね、観てましたから。他にも読んでみたいと思える素敵な本でした。貸してくれたクロフネさんに感謝です^^! PR