荻原浩/押入れのちよ 荻原浩さんの「押入れのちよ」読み終わりました。文庫本の表紙。内容は、今ならこの物件、かわいい女の子(14歳・明治生まれ)がついてきます…。幽霊とサラリーマンの奇妙な同居を描いた表題作ほか、「木下闇」「殺意のレシピ」「介護の鬼」など全9話を収録した、ぞくりと切ない傑作短編集。荻原さんの傑作ホラー初短編集らしいです。ホラーって言っても、オバケ出てくるような「怖い!」ってのじゃなくて、生理的にジワジワと怖く感じてくるような話ばかりでした。でも、表題作の「押入れのちよ」はとても、軽めの話。怖い!ってのより、ほのぼの要素が。あと「しんちゃんの自転車」も。「殺意のレシピ」「予期せぬ訪問者」あたりは、ホラーコメディって感じ。おいおいって、突っ込みを入れたくなります。怖いと言えば、「老猫」「介護の鬼」。ジワジワと怖さが来ます。気持ち悪い怖さ、後を引きずる感じで;ちゃんとしたホラーは「木下闇」。15年前に行方不明になった妹を捜しに、親戚の家に行く姉の話。どれも、短編なので、サクサク読めます。私的に荻原さんらしいのは、「介護の鬼」かな。荻原さんの作品ではGWに「愛しの座敷わらし」が映画になるね。愛しの座敷わらしが副題になって「HOME」ってタイトルなのが引っかかるけど、面白そうだなぁ〜! PR