柚木 麻子/ランチのアッコちゃん 柚木麻子さんの「ランチのアッコちゃん」を、読みました。単行本の表紙。内容は、地味な派遣社員の三智子は彼氏にフラれて落ち込み、食欲もなかった。そこへ雲の上の存在である黒川敦子部長、通称”アッコさん”から声がかかる。「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」。気乗りがしない三智子だったが、アッコさんの不思議なランチコースを巡るうち、少しずつ変わっていく自分に気づく(表題作)。読むほどに心が弾んでくる魔法の四編。読むとどんどん元気が出るスペシャルビタミン小説!感想は、私の中で、タイトルを見た時に、アッコって、言ったら、秘密のアッコちゃん?ってイメージで読んだら、まんまと、作中にソレが出てきて、和田アキ子さんの方だったから、「あっ、そっち!?」って、普通に声に出してしまいました。この本は、そんな、緩いツッコミをしたくなるような、気軽な読み物でした。どうでもいいけど、私は、ドライカレーが食べたくなりました。そして、アッコさん、マジで何者やねんっと、またも、緩ーく突っ込みを一つ残して・・・。 PR
辻村深月/ぼくのメジャースプーン 辻村深月さんの「ぼくのメジャースプーン」を、読みました。文庫本の表紙。内容は、ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。感想は、メジャースプーン、実は、読むの二度目です。前回のとき感想を書かなかったんだなっと、今見返して、シミジミしてます。この本の中で起こる陰惨な事件や、事件をキッカケに変わってしまった事、痛い。スゴく痛いけど、私はこの本が好きで、また読みました。あまり何度おも同じ本を読まない私だけど、自分を見るのにも、自分に接してくれる周りの事を考えるにもとても良い本に思えます。主人公の強さ、弱さ、未熟さ、どれもこれも・・・。また読みます。あと、この本は言葉としてとても面白い。ちょっとした言葉の順序とかで関係が変わるんだって。些細な言葉選びで相手に伝わる言葉が違うように。伝わるって、すごいなって。伝わらないのも当たり前かなって。所で、私は、本の中に出てくる先生が好きです。怖いんだけどね。
堀内 公太郎/公開処刑人 森のくまさん 堀内公太郎さんの「公開処刑人 森のくまさん」読みました。文庫本の表紙。内容は、公開処刑人「森のくまさん」。犯行声明をネットに公表する連続殺人鬼だ。捜査本部は血眼で犯人を追うが、それを嘲笑うかのように惨殺は繰り返され、世間は騒然となる。殺されたのはレイプ常習犯やいじめを助長する鬼畜教師など、指弾されても仕方ない悪党ばかりで、ネットには犯人を支持する者まで出始めていた。一方、いじめに苦しみ、自殺を図ろうとした女子高生の前に、謎の男が現れ・・・・。感想は、文庫本の帯に「森のくまさんを名乗るシリアルキラーの正体は?!」って、書いてあったので、どんなスゲぇ犯人が!!!っと、期待し過ぎたせいか、そんなにもミステリースゴくなかった^^;このミス大賞2012隠し玉!って、太鼓判推しての発売だったけど、自分には合わなかったのかしら・・・?文章は、実に読みやすくて、スラスラ読めました。途中から、コイツが犯人かもしれないって、分かっていって、結構大胆に答えが書いてある最後にはビビった。いや、コレは単純にストーリーのスゴさじゃなくて、キャラクタ設定の部分だと思うんだけどさ。調べたら、続編が出ているみたいなので、機会を見て読みたいと思います。前作よりも良いって評判を目にしたので!
畠中 恵/ひなこまち 畠中 恵さんの「ひなこまち」読みました。単行本の表紙。文庫本の表紙。 内容は、お江戸のみんなが、困ってる!? 大人気「しゃばけ」シリーズ最新刊。いつも元気に(!?)寝込んでる若だんなが、謎の木札を手にして以来、続々と相談事が持ち込まれるようになった。船箪笥に翻弄される商人に、斬り殺されかけた噺家、霊力を失った坊主、そして恋に惑う武家。そこに江戸いちばんの美女探しもからんできて??このままじゃ、ホントに若だんなが、倒れちゃう!感想は、いつも通りキャッキャしてる彼らの話でした。最初にシリーズ読み始めた頃を考えると、キャラクターが濃い分、中身が薄く感じるようになってきてしまって、「はいはい、また皆大好き若だんな」って、思ってしまってる自分が居る^^;シリーズが続く程、だれてしまっては良くないなぁっと思いつつ、次回も文庫が発売されたら読むと思います・・・。
伊坂幸太郎/チルドレン 伊坂幸太郎さんの「チルドレン」読みました。文庫本の表紙。内容は、「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。感想は、この本、昔から好きで、今まで単行本でも、持ち歩いて何度も読んでたんだけど、ついに、単行本間で買ってしまったので、久しぶりに読みました。身構えずに読める短編って良いよね。しかも、出てくるキャラクターは基本一緒で語り手が変わって、語り手から見たそれぞれのキャラのイメージとかも掴みやすくて、良いよね。また、この本は、繰り返し読むね。伊坂さんで何がオススメ?読みやすい?って、聞かれたら、私は真っ先にチルドレンをおススメするな。