コチラは、サタカの日常的なブログです。
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伊坂幸太郎/夜の国のクーパー

伊坂幸太郎さんの「夜の国のクーパー」読みました。

単行本の表紙。


内容は、
この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。
はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。
人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない――。
これは猫と戦争と、そして何より、世界の理のおはなし。


感想としては、
発売した頃には既に手元にあったのに、なかなか読めなかった小説です。
伊坂さんの作品は好きなんですが、なかなか手を出せず、最初、読みづらいかなぁ〜っと、「読むぞ、読むぞ」と思う割りには手を出せてませんでした^^;
本を最近あまり読んでいなかったせいも有るんでしょうが・・・。

猫好きなので、猫が語り手に居るってのはかなりポイント高かったです。
猫の尻尾の部分とかも良かったなぁ◎
あと、お気に入りなのは、妻に浮気をされて凹んでる人が、銃で撃たれて貧血になる所ですね。
んー、この面白さは読んでない人には分からないかな(笑)。
伊坂さん作品にしては、他の作品とのリンクの無い、この一冊で楽しめる本でした。
もう少し薄かったら気軽にお薦めできるのに、おしい〜!

最後に、猫と人間、お喋りできたら良いのにね。
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西 加奈子/きりこについて

西 加奈子さんの「きりこについて」読みました。

文庫本の表紙。


内容は、
小学校の体育館裏で、きりこが見つけた黒猫ラムセス2世はとても賢くて、大きくなるにつれ人の言葉を覚えていった。
両親の愛情を浴びて育ったきりこだったけれど、5年生の時、好きな男の子に「ぶす」と言われ、強いショックを受ける。
悩んで引きこもる日々。
やがて、きりこはラムセス2世に励まされ、外に出る決心をする。
きりこが見つけた世の中でいちばん大切なこととは?

感想は、
私的に、スゴく怖かった本でした。
なんだろう、表現が、情緒不安定にさせると言うか、心を乱す感じでした。文体なのかな??
とかく、読み切った事への達成感が強い;;
薄い本なんですが、苦しかったです。
傷ついてる所にわざと塩をぬるような感じの本でした、苦しい。

森 博嗣/つぼねのカトリーヌ

森 博嗣さんの「つぼねのカトリーヌ」を読みました。

文庫本の表紙


内容は、
実は、僕の研究室にいた秘書さんが、カトリーヌという渾名だった―。
小耳に挟んだ日々の小事から死生観、自己紹介まで、全一〇〇個の笑えて、考えさせられて、納得する森イズム。
役に立つか立たないかは読む人しだい、でも読めば確実になにかが変わる。

感想としては、
森さんのエッセイとか読んでいて、よく思うのは、森さんは人にあまり興味が無い。
他者の目を気にしたりだとか気にしないで、自分の芯みたいなもの(感覚的に好きか嫌いかみたいなの)を、持っていて、読んでいて面白い。
逆になんで、こんなにも、誰かを気にしたり自己主張したり、溶け込んだり・・・?
人間ってシンプルにすれば、楽そうだなぁ〜ッて感じた。
実際、森さんみたいに生きたら面倒くさいだろうけど、こう言う考えも有るのかって、少しホッとする。
変わってる事を、変わってると思わない。それが森さんだから。
まぁ、所詮、私が想像したり考える森さんなんてものは、いくら本を読んでいても理解できないんだろうけど。

エッセイだけど、見開きページで一つがすぐに読み終わっちゃうので、時間を見つけなくても、少しずつ読めちゃうので、なかなか良い読み物でした◎

高殿 円/マル合の下僕

高殿 円さんの「マル合の下僕」を読み終わりました。



内容は、
学歴最高、収入最低、おまけに小5養育中の、29歳私大非常勤講師(ワーキングプア)。
俺には、大学で生き残るしか道はない! マル合――それは、論文指導ができる教員。
関西最難関のK大で出世ルートを歩むはずだった俺は、学内派閥を読み間違え私大に就職。
少ない月収を死守しながら、姉が育児放棄した甥っ子も養っている。
そんなある日、大切な授業を奪いかねない強力なライバル出現との情報が……。
象牙の塔に住まう非正規雇用男子の痛快お仕事小説。


感想は、
少し前に読んで、手元に本が無いので、細かい所は言えないけど、
単行本で購入した割りには、ラノベっぽい。
主人公が29歳で、定収入と養育と悩んでいるのに、文章が少々、軽過ぎる。
読みやすさは良いけど、言葉選びも小説って感じがしなかったかも。
「なん、だと・・・!」みたいな、少しオタクっぽい喋り方だったから、鼻についたのかな^^;

近藤史恵/ホテル・ピーベリー

近藤史恵さんの「ホテル・ピーベリー」を、読みました。

単行本の表紙。


内容は、
木崎淳平は教師をやめ、ハワイ島を訪れる。友人から奨められた日本人経営のホテルは「リピーターを受け入れない」ことが特徴だという。
やがて同宿者がプールで溺れ死ぬ事件が起きた。直後にはバイク事故でもう一人が。
このホテルにはなにかがある……。不穏な空気に充ちた、傑作ミステリー。

感想は、
少々物足りない物でした。読み応えがなかったかな。
ゾッとするような話でもなかった。前半、全く事件が起きなくて、後半にフッと起きて、サッと終わった感じ。
掘り下げたり、自分で犯人は誰なんだろうって考えるような楽しみ方も出来なかった^^;
少し残念でした。